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2007/02/14(Wed)
世界最速のインディアン
仙台での仕事のあと、帰りの高速が通行止めだったので、夜間ETC割引を利用するためにも、と思って、レイトショーへ。今年初の劇場鑑賞です。
世界最速のインディアン
舞台は1962年 ニュージーランドの片田舎で、40年落ちの米国製オートバイ"インディアンスカウト"で最速を求めるために生き続けた男、バート・マンロー、63才。狭心症で倒れ、生きる時間のリミットが見えてきたときに、このバイクは何キロ出せるのか?それだけが心のしこりとして残った。それを求めるために、米国ソルトレイクのボンネビルスピードレコードへ向かうために、全てを投げ出して、貨物船へ乗りこんだ。
以下ネタバレがあるかもしれないので、見る気満々の方は避けた方が宜しいかと。
まず第一に、泣けたっ! もう、何度も何度もボロボロボロボロ泣いてしまいました。こんなに泣ける映画は、本当に久しぶりです。私のココロの中の映画ランキングでベスト10に入りました。と言うか、ベスト5は確実です。2007年の映画ベスト1はロッキーバルボアの出来レースの予定でしたが、危ういです。だって、こうやって感想書いている今だって、泣きそうになるくらいなんですから。
確かに映画として荒削りで強引なところは多いし、ご都合主義的に思えちゃうところも多いのですが、脚色しているとはいえ、こんな生き方をした人が本当にいたのか、とあきれると同時に、バートを取り巻く人々の優しさに、人の生き方のあり方というものを、色々と考えさせられました。
と思ってたら、公式サイトの監督のインタビュー?lt;font color = blue>「2年間、脚本の書き直しと資金集めに専念したよ。『ロッキー』や『リトル・ダンサー』や『炎のランナー』のような、皆にインスピレーションと元気を与える作品になると信じて、とことん脚本に手を入れた。」と言っているくらいなので、私の琴線に触れまくりなのも、さもありなん?かも。
その脚本、最初から最後まで、心にズシンズシンと刺さってくる台詞が満載なのですが、バートがLAからソルトレイクへ向かう途中で、ヒッチハイクで乗せたベトナム従軍兵(20日間の休暇中)の若者の言葉が最高でした。(うろ覚えですが)
『バート、あなたがボンネビルのコースに立った時の顔が見たいから、僕はソルトレイクまで乗っていくよ』
ただ、一つだけ悲しかったことが。バートが行動していくと、周りに人が集まり、友人といえる人々が沢山出来るんだけど、それでもバートは独りで戦って独りで生きていると感じられることが、悲しかった。バートの生涯のパートナーは、1920年製のインディアンスカウトだけだったんだ。
さて、今回の主人公、バート・マンローはアンソニーホプキンスが演じていました。見る前はDr.レクターのイメージがありましたが、劇中狂人的なところは一切感じさせず、最初から最後まで愛すべきバイクバカ(イイ意味で)を演じきってました。こういう”いい人”も演じられるんだね。
バイクの専門用語の言い回しや字幕など、割と破綻がないなと思ったのに、エンドクレジットに字幕戸田なっちの名前。驚いているとこ?lt;b>字幕協力:モリワキエンジニアリングの文字が出て、大いに納得。 というか、ドラマシーンの字幕修正もしたんじゃないかな(?lt;br />
あぁ、書きたいことが多くて、まとめられないです。最後に一つだけ。この映画を見て泣ける人とは、すぐに友達になれると思う。
by
Canno |
2007/02/14 21:43:07 |
映画見ました |
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