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2013/08/22(Thu)
丁寧な造り
暑い日が続きます。
先日、八戸へ出向いたので、三沢まで足を伸ばしまし、昨年にとわだ湖の底深くから引き上げられた、旧日本陸軍機を見てきました。
70年間湖底に沈んでいたのは、一式双発高等練習機(立川キ−54)です。
と言っても、飛行機マニアの自分でも流石に練習機までは範疇外、記憶にない機種だったのですが、1342機も生産され、陸軍で訓練以外でも人員物品輸送など多用途で活用した名機だそうです。
70年ぶりの地上に現れた機体は、想像以上にしっかりとしており、通常劣化する日の丸の赤塗料も綺麗に残っています。淡水だったのでアルミ腐食が抑えられたのと、光が湖底まであまり届いていなかったことで塗装も守られたのでしょう。
個人的に感動したのは、リベットや各部工作がとても丁寧に加工され作られていることでした。
大戦中の生産機は雑な造りがとても目につくのですが、この機体は小さなリベット一つとっても丁寧に打たれています。翼内部で隠れていた小骨や小部品も、切断部は綺麗に加工されてました。
旧日本製や旧ドイツ製の小銃や拳銃は、開戦前と中と末期では仕上げが全く異なるのが有名ですが、飛行機でも同じなのでしょうね。
熟練の作業員によって丁寧に組み立てられたものだからこそ、不時着水してもダメージが少なく、そして沈んでもなおその原形をとどめることが出来たのかもしれません。
永く争いが無い平成の日本、モノ造りも丁寧にやらねばなりませんね。
by
Kanno |
2013/08/22 21:12:17 |
短信 |
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